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2015.12.06

クレモナで2つのGaetano Sgarabotto の試奏、ミラノでは楽器の博物館などを見学しました

クレモナのとあるヴァイオリン工房にて、Gaetano Sgarabotto, 1920年・パルマと、1951年・ブレシアの2つの作品を試奏してきました。1920年はオールドの持つシルバートーンに近い深みのあるふくよかな音色、1951年は、明るく甘みのある張りのある響きでした。いずれも素晴らしい作品で、今後のオファーに対応できる20世紀を代表する名器です。この日のクレモナは霧に煙り、底冷えのする寒い日でしたが、いい楽器に接することができ、心が暖まる思いでした。
翌日ミラノではスフォルツェスコ城にある、ミラノ・ロンバルディア地方のヴァイオリンを主に展示する博物館を見学してきました。1600年代〜1700年代のグランチーノ、テストーレ、近代のモンツィーノに関わるアントニアッツィを始め、チェルーティの作品などが展示されていました。他にもG.B.ロジェーリやスカランペラ、ロッカなどの名器も見ることができましたが、クレモナのヴァイオリン博物館に比べると、楽器の状態、修復がおろそかで、現状のものが飾られているだけという印象でした。旧ミラノ公国のお城の中を博物館にしていることもあってか、照明も暗く楽器の詳細を研究するには少々難があるようです。それでもこれだけのコレクションがあることには驚きました。こののちに活躍する、ビジャッキ、オルナティ、ガリンベルティ、ペドラッツィーニなどをコレクションに加えてくれるとなお良いですね。

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