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ドイツのヴァイオリンの街、Mitenwaldを訪問しました

カテゴリ:ブログ・日記

ドイツの古くからの製作の街、Mittenwald はバイエルン地方、オーストリアとの国境にある小さな村です。かつてはクロッツに代表される名匠を生み出してきた伝統ある製作の街で、現在もさまざまな製作手段の変化を経ながら8つほどの工房があります。製作学校も有名で、毎年優秀な製作者たちの卵が育っています。近世ではカントューシャが有名ですが、彼によって世界で活躍する日本人製作家が育っていったのも特筆するべきことでしょう。

現在、もっとも大きな工房を構えるのが Rainer Leonhardt さんの工房。弊社との取引も長く、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロをこれまでもご紹介してまいりました。今回は、その彼の工房の楽器の他に、彼がディーリングするオールドのドイツ製作家の作品などを見にいってまいりました。どうしてもイタリアの楽器に脚光が浴びせられがちですが、同時に見学してきました楽器博物館でドイツのヴァイオリン製作についてさまざまな知識を得ることができ、その魅力について再確認するに至りました。買い付けはチェロが中心となりましたが、市場に少ない手頃なオールドチェロを仕入れることができました。また、大変稀少な Christian Friedrich Wilhelm Knopf の1845年頃のヴァイオリン弓を入手しました。フレンチ オールド Bow に匹敵する本当に素晴らしい弓です。

 

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